微小変化型ネフローゼ症候群、3回目の再発の入院記録

微小変化型ネフローゼ症候群の3回目の再発時の備忘録

【入院四日目】三人部屋と、病棟との相性がすごくわるい残念

入院も、四日目の夜になりました。血液中のたんぱく質の量は、入院時よりも減って2.9に。

 

残念なことに、私とこの病棟、部屋の方との相性が悪いです。

 

プレドニンの薬を増やすと、私は副作用で刺激にめちゃくちゃ弱くなります。紙粘土を、水の中に入れるくらい弱くなります。

 

病棟との相性が悪いのは、介助量の多いご老人が多い病棟ということです。高齢者が多いということは、身体介護・介助が多くなります。耳が遠い人、理解がゆっくりな人が多くなります。状態もゆっくりと回復していく人も多いので、入院期間も長くなりがち。そのため、看護師さん、介護士さん、スタッフみなさん、ゆっくり大きな声で声をかけます。

わたしにとっては、刺激が増えます。また、モニターの音、点滴の機械音、「オムツ替えますよー!」「おしも拭きますねー!」「口開けてくださーい!」と大きな声が聞こえてきます。理解が悪い方、耳が遠い方が多いため、スタッフのおしゃべりも加速します。

それ、私には聞こえてるから。夜間の笑い声も、おしゃべりの声も、よく聞こえているから。

 

ご老人たちは、眠剤でぐっすりの方も多い。

 

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三人部屋の、二人のおばーさんは、優しそうな方ではあります。でも、二人とも、よくしゃべるので、ストレスで寝不足の私は、休めません。昼間、おばーさんたちは、それぞれ寝てるけど、マジでよく寝れるね。

病棟の音も、おばーさんたちの話声も、大きくて寝れない。

おまけに、病室での電話(二人とも)、着信音なりっぱなし。

 

ストレスで、だんだん寝れなくなってきて、昨日は、2時まで寝付けず。伝えたものの、伝えた看護師さんがハズレだったのか、「病室での話し声は、仕方ないですね」「電話は、見つけた時に伝えますね」と放置宣言。

 

そのうえ、必要な服薬管理まで、プレドニンだけ行われる。理由を問うも、

「これから、薬の量が変わっていくので」

という、意味の分からない理由。何か、支援を行う際には、正当な理由が必要。そして、その支援が、必要かどうかを、こまめに評価して、本人の状態に合わせて、支援していく必要がある。「評価→実施→再評価」は行うべき業務です。業務怠慢以外の何物でもない。

 

必要ない薬を飲まされ続けるのは、よくないでしょ?
必要のない服薬管理をしていたら、服薬機能が落ちるでしょ?
たとえ話ですけど、必要なものだけ実施するべきなのです。

 

そして、病室では、安静に休める環境を提供するべき。大部屋と言っても、そのくらいは提供されるべき環境。ましてや、休めない・寝れない・疲れてきたという訴えに対して「個室なら今空いていますよ。8000円しますけど。」なんて言語道断。

必要な対応をせずに、患者サイドから、せっかく伝えられた情報を無駄にするのは、専門職としては、あるまじき行為。このようなことを続けていたら、患者から、大切な情報を聞き洩らすのです。「この人に伝えても、何も変わらない」、そう思われたら、状態変化を口頭で把握することができなくなります。

自覚症状の、語りを聞き出すことってとても大切なのです。そのための、信頼関係、対応は大切。

 

私自身が、それを大切にしてきたからこそ、何故そこをおろそかにするのか理解ができなくてたまりません。数字ばかり追って、オムツ替えの回数、便の回数、検査の結果だけ見て、人を診ることをおろそかにするのは、医療ではない。

 

そんなことをひしひしと感じるのです。

わたしは、もう、ハードな肉体労働の医療現場に戻ることは叶わないかもしれない。医療現場で、そういう、ナラティブを大切にすることを苦手とする人はたくさんいた。苦手はある。だから、ほかの得意そうな人に伝える。私ができることは、得意そうな人、理解できそうな人に伝えること。

 

個人的な私の信念ではあるのですが、状態悪化させる対応は、あまりによろしくないと思ったので、今日は綴りました。

 

医療に限界はある、だが、患者の語り、精一杯絞り出した声を、おろそかにしてはいけないのだ(多訴や、依存などほかの要因があって、評価した上で距離感を図る必要がある場合などは対応を変える必要あるが)。

 

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次に、伝える場合には、

・精神症状

・不眠

過呼吸

などの、症状が出てきていることを伝えて、対処してもらおうと思う。

気持ちの問題ではなく、「状態悪化している」と理解してもらうためにできる、私側の配慮はこのくらいしかない。