微小変化型ネフローゼ症候群、3回目の再発の入院記録

微小変化型ネフローゼ症候群の3回目の再発時の備忘録

【入院29日目】昨日の夜は、急に涙がぽろぽろと

入院29日目。

 

29日目の朝。おはようございます。

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あと、一晩寝たら、退院日になる。そんなことを思いながら、今朝は起きた。

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退院日も決まり、今後の治療も、一通り説明も受けた。

ほっとして、昨晩は、22時ごろから急に涙が止まらなくなった。最初は、涙も出なかったのだが、感情が震えるのを感じて、布団の中で、じっとしていた。

 

いよいよ、ぽろりぽろりと、涙が出た。

 

怖かった、不安だった、しんどかった、寂しかった、痛いのがいやだった

 

そんな気持ちが、一気に私の中に、ふわっと戻ってきた。感情が戻ってきたのを感じた。入院期間、「長い」とか、そういう感情も、どこかへ隠していたのだろう。

 

麻痺していた気持ちが、戻ってくるのを、感じた。

 

涙が止まらなくなるというよりも、ぽろぽろと、今まで、どこかにお出かけしていた私の感情が戻ってきた。

 

よくがんばったねと、自分に布団の中で、ぎゅっとハグをして声をかけた。友だちからのメールで、大変だねと言われても、ツイッターでよく頑張ってるねと言われても、どこか現実味がなかったのかもしれない。

現実味を感じていなかったということすら、感じていなかった。

 

涙がぽろぽろこぼれたことを、ツイッターで呟いたら、よく頑張ってきていたと声をかけてもらえ、発信してくれていたことが有難かったとも、すごいとも言ってもらえ、なんだか、ただただ言葉の通り、

 

ぁぁ、そうやって思ってくれるんだ

 

と、思った。感情が、おいてけぼりをくらっている。

1か月はあっという間で、本当に、生きるだけで、生き残るために、わたしは必死だったんだなと思った。

 

感情が戻ってきたら、膨らみ始めたムーンフェイスも、ひどくなった顔の挫創も、中心性肥満にも、目が見えにくいことにも、きっと、もっともっと凹むんだろう。筋肉が落ちて、力が入りにくいことも、足がつりやすくなったり、知覚過敏になっていたり、そういう小さな副作用にも、また凹んだり、落ち込んだりするんだろう。

 

逆に、

 

ぁぁ、空がきれいだな

 

と、もっと鮮明に思える、感じられるのかもしれない。

入院中は、窓から見える空の変化が支えだった。ツイッターで流れてくる綺麗な写真に、癒された。

 

もう、冬はすぐそこ。

季節の変わり目を感じながら、こころも、少しずつ取り戻していきたい。落ち込む自分も、いろんな繊細な嬉しいことを見つけられる自分も、全部自分だから、少しずつ、取り戻していきたい。

 

明日の夜、夫の仕事が終わって、夕飯を病院で食べたら退院だ。

今朝の、早朝の空の色はとても美しかった。

 

 

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(もう、どこが傷口なのか、わからないくらいに。本当に小さい穴だったのかもしれない。)